doziokan’s blog

息子に「マジメすぎてウザい」と言われるオカンちゃんです。波乱万丈すぎた過去のことと、今の思い、大好きな韓流ドラマのことも書きます。

生活レベルを落とす苦痛

息子を頼らず豊かな老後を送るために、

カードを整理し、借金を完済し、旦那を支えた日々。

 

満額の年金と、旦那の恩恵で得る私の年金も併せて、

マンションのローンを払うことも、苦も無くできる、はずだった。

 

そこに至るまでの苦労があったから、その日を楽しみにしていたし、

息子が独立しても、家にお嫁さんを迎えることになっても、

何とかやっていけるだろうという、安心感だけはあった。

 

それが、まさかの、長年にわたる裏切りを知ることとなり、

怖ろしいスピードへ奈落の底に突き落とされることになるとは。

 

平凡を生きるだけしか知らない私には、想像だにできないことで、

私だけでなく、周りの誰一人として、彼を疑う人間もなく、

会社でさえ、その異様な人格に気づくこともなく、最高管理職に君臨した。

 

ただお金のためだけを思うなら、あの生活を捨てるのはバカだ。

 

ある面では、私はきっとバカなんだろう。

 

少しくらいは後悔したこともあるし、瞬間なら戻りたいとも思った。

 

それは、彼の元でも、胸でもなく、たかが生活なんだけど、

あまりにも生きていくのがしんどくて、時には心で泣き叫んだ。

 

でも、彼を恋しがったり、その胸に抱かれたいと思うことは、

一度たりとも、ほんの一瞬でさえも、なかった。それも悲しかった。

 

そんな男と一緒に生きてきたんだと思うと、自分がかわいそうにもなった。

 

様々な理由からやっとのことで借りられたマンションは、

約半分の狭さになり、賃貸でもあり、不便や不具合もかなり多い。

大家さんはいい人で、その優しさには救われるものの、

お風呂の排水は一度にできず、トイレも2~3回でやっと流れる。

物音や人の声はダダ洩れだし、新しい入居者のガラが悪くて恐怖を感じる。

 

時には爆音でテレビやゲームを楽しみたい息子は、

小鳥の声や話し声さえ遠慮して、それがストレスになっていたり。

 

この経験が、悔しさが、次へのステップにつながるなら、

夫婦喧嘩も別れも、廃業という苦い経験も、ムダにはならないし、

成功を掴んだ時には、苦労時代の話だって誇らしい思いで人に伝えられる。

 

堕ちてるとか、辛いとか、不便とか、

できる限り思わないようにしてたけど、引越の話をして以来、

夢が膨らむ一方、いろんなことが気になり始めて、

息子を急かすわけにはいかないけど、急いでほしいなと心では懇願。

 

息子と違って、年令も年令だし、引越は大変。

残りの時間を思うと、少しでも早く幸せになり、安心したい。

 

以前にはあったベッドだってほしいし、

もっと吸い込みがいい掃除機だってほしいし、

洗濯機は家の中がいいし、干す場所だってもっと欲しい。

お風呂の排水は一度ですませたいし、

トイレだって、一度でゴーッて流れてほしい。

 

快適な家で、部屋で、心豊かに老後を送りたい。

 

そんな暮らしの中でなら、

かつての目標だったホームページを作り、

アルバムを整理し、健康的に生きる努力もできる。

 

 

ここまで落ちたことで、息子にも夢が見極められてように、

もし豊かな暮らしができるなら、何がどう変化するのか。

 

想像だにしなかった世界を、息子とふたりで見てみたい。