doziokan’s blog

息子に「マジメすぎてウザい」と言われるオカンちゃんです。波乱万丈すぎた過去のことと、今の思い、大好きな韓流ドラマのことも書きます。

息子の願いを叶えるためにできること

昨日も、息子とたくさん会話をした。

 

途中、ちょっとキレるみたいな感じもあったけど、

それは口うるささを鬱陶しがってるとわかってるから、

母として、言うべきことはちゃんと言うという、

私の立場を理解してほしいと伝えた。

 

どんなにお金持ちになり、成功者になったとしても、

苦労した日々を忘れてしまうことは悲しいし、

平凡とも言える人生を、マジメに生きている人を見下してはいけない。

 

自分ができなかったことができる尊敬すべき人で、

働く人の大半はサラリーマンで、成功者はほんの一握り。

 

たとえ成功者になれても、

自分が生まれて育った環境を、忘れてはいけないと。

 

何不自由なく育ったと思っていたとしても、

それは、どんな時も、親が必死でそうしてきたから。

 

そんな辛かった日々でさえ、愛しい思い出。

そうなるように、挫折があったからこそ、拓けた道。

そう思えるように、全ての歴史を、ないがしろにはしないでほしい。

 

親も人間で、未熟で、

その精一杯が子には足りなかったとしても、

精一杯だったという思いだけは、ちゃんと受け止めてほしい。

 

いろんな思いを切々と伝え、

息子は息子で、構想を訴え、

次回の引越までは見守ることも伝え、長い長い話し合いは終わった。

 

息子が得意なこと、しつこいくらい説明好きで饒舌なこと、

それが仕事となり、生活できる状態にまで持って行けるなら、

挫折して失った自信や、何もないコンプレックスからは解放される。

 

コンプレックスだって、実際には、自分しだいでどうにでもなって、

いろんな意味で、じゅうぶん過ぎるほど能力はある。

 

社会人の1年生として、年下に仕えるのは苦痛でも、

自営業なら、成功を掴みとる可能性がある。

 

成功を掴み取れたら、財力を使って、次のステップにだって進める。

 

考えたら、やりたいことは山ほどあり、

自分には、それを叶える能力だってあった。

 

自分を生かしきれなかったのは自分で、今ならまだやり直せる。

 

あのどん底から、ここまで考えを転換できたのは、

息子には底力があり、生きたいっていう欲も、あったってことなんだろう。

 

かつて、私にも夢があり、

そのために、コツコツと作っているものもあった。

 

苦難を乗り越えたら、全てが愛しい思い出になると、

いつかのその日のために、必死で金策に走ったこともあった。

 

そして、9年かけてその借金を返し終え、

その間に父を、完済の翌年に母を見送った時、

パンク寸前だった心が悲鳴を上げ、パニック障害を発症した。

 

家族のため、家庭のためにしたことが水の泡になったのは、

ちょうどその頃だった。。。

 

息子からすると、直近の母しか記憶になくて、

心も家も荒れ果て、弱い姿しか覚えてないのかもしれないけど、

その少し前までは、目に見えないところで家族を支える専業主婦だった。

 

お金を稼げず、大した業績も残せず、

社会に貢献できなかったかもしれないけど、

専業主婦だって立派な仕事で、卑下される存在ではない。

 

結果として、失敗したから、お金を失ったから、

今が最低で、息子曰く『底辺』だから、

その悔しさを、誰かや歴史を責めることでごまかしてるだけ。

 

本来の自分は、お金を持った時に知るだろうから、

これまで味わってきた思いは、決して忘れないでいてほしい。

 

私自身、ぜいたくができたのは母の遺産が入った数年で、

空虚を埋めるようにぜいたく品を買っては、自己嫌悪に陥った。

 

もちろん、生活レベルを上げられればうれしいし、

家電だって家具だって、家だって、快適な状態にはしたい。

 

貧乏のせいで値段で妥協してるものを、

好きなもの、欲しいもので選択できれば、それはそれで幸せだし、

楽しいだろうってことだって、想像するだけで理解できる。

 

だけど、だからといって、

ふつうのサラリーマンの給料をバカにしたりしないし、

父がそうだったように、定年までマジメに勤め終える人を、

尊敬はしても、努力不足だなんて思うはずもない。

 

そういう根本的な考えが、あまりにも離れていったら、

一緒に居ることは難しいと、とりあえずは、

次の引越までを約束し、その次はその時に考えるとだけ伝えた。

 

息子の凝り固まった考えは、私の母に似ている。

 

幼い頃、破産に追い込まれた経験がトラウマになり、

「人にバカにされる」「世間を見返す」が口癖になった。

 

自分がバカにするから、バカにされてると思い込んでいるだけで、

ちゃんと事情を話せば世間は優しいのに、それに気づかず一生を終えた。

 

でも、だからといって、その性格が悪いだけかというと、

人並み外れて辛抱強くて、堅実で、マジメで、

その粘り強さで、マンションも買い、みっともない借金もせず、

誰に迷惑をかけることもなく、静かに一生を終えた。

 

サラリーマンとして、堅実に生きた手本みたいな人だった。

 

だからね、

そんな母も含む専業主婦のことは、認めてほしいって思った。

 

なんだかんだで、会話だけはしっかりある息子と私。

 

ケンカはしても、お互いに暴力なんて振るったことないし、

引きこもり状態に陥っても、部屋にカギをかけたり、

食事を部屋の前に置くなんてことも、一度もなかった。

 

たとえ聞く耳は持ってなくても、

言うべきことは言い、しっかりと聞く耳を持つ。

 

そんな親子関係を築いてきただけに、イジメのことだけは、残念。

 

今になっていろいろ聞かせてくれるけど、残念なものは残念。。。